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空母の街サンディエゴを視察
原子力空母2隻の母港である米国サンディエゴ湾を視察した。そこでは、原子力空母が市民にごく自然に受け入れられている実態を目の当たりにした。
私たち日本人は、原子力というと何か非常に危険で怖いものと受け止めるのが一般的であろう。それは広島、長崎の原子爆弾の悲惨な記憶と密接に関係していると思う。
しかし、原爆と空母や発電所に用いられている原子炉とは根本的に構造が異なり、原子力空母が核爆発を起こすことは物理的に不可能だ。また、空母の原子炉は、一般の発電所の原子炉よりはるかに安全な構造を備えている。それは実際の激しい戦闘の衝撃にも耐え、至近で生活する5千人もの乗組員の安全を確保するためにも当然のことだ。 このような説明を何度も聞き、頭では納得しても、原子力は怖いという気持ちまで捨てることはなかなか難しい。私自身もできれば近づきたくないというのが正直な気持ちだ。しかし、今回訪れたサンディエゴ湾の風景は、そのようなわれわれの常識的な気持ちとは全く異なる現実を見せてくれた。 狭い湾内には、原子力艦と一般の客船や市民の無数のレジャー用ヨットが共存している。空母を間近な対岸に見ながら、シーフードレストランやホテルなどが観光客でにぎわっている。また、空母のいる基地にすぐ隣接する区域は、当地でも特別な最高級住宅地であり、一軒何億円もするような豪邸が立ち並んでいる。要するに原子力空母は何ら特別視も問題視もされることなく一般社会と共存しているのが実態だ。 今回の視察で多くの海軍関係者や地元サンディエゴおよびコロナド両市長等と面談した。皆異口同音に、海軍と地元との間には強い信頼関係が存在すると述べた。その信頼関係は、海軍が事故を決して起こさないという現実の実績を長い年月にわたって積み重ねることによって作り上げたものだ。 横須賀でも米海軍との良い信頼関係が存するが、さらに強いものに育てていこうと、今回わざわざ横須賀から同行してくれた在日米海軍司令官のケリーさんと話し合いながらサンディエゴを後にした。 横須賀市長 蒲谷亮一
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